過去の技術職員研修会

第19回 松江高専 実践教育支援センター職員研修会

主催:松江高専 実践教育支援センター

日時:令和3年3月23日(火)

場所:松江高専 621ゼミ室

受講者:実践教育支援センター職員、他


目的

実践教育支援センター職員の能力・資質の向上を図ることにより、教育研究 支援業務の充実・発展を目指すことを目的とする。


内容

新型コロナウイルスや実習工場の改築などの影響から、例年9月頃に実施している研修会を今年度は3月に開催した。 

はじめに、リスク工学入門-ゼロリスク神話からの脱却に向けて-という題目で、大津校長の講話が行われた。昨今の1000年に一度の自然災害に どう対応するかという話から、リスクを低減するとともにリスクを転嫁するという考え方を、経済学からの視点も交えての解説があった。 コロナウイルス、自然災害、そして松江高専の置かれている地理的・規模的なリスクをいかに乗り越えていくか、などの内容であった。

次に、奨励研究報告ということで、小吹技術専門職員の「ファインバブルの腐敗防止効果による機械加工切削油の異臭防止と被削材への影響評価」と川見技術長の 「IoTで実現する認知症行方不明防止対策と探索支援システムのシームレス連携の構築」の2つの研究報告があった。 

午後からは、本校の村上 享 教授(学生主事)の「学生指導とは -松江高専における活動を通して-」という題目で、 松江高専における学生指導の取り組みと「安心・安全な学校づくり」「人間力の育成」に関する講話があり、 また、鳥谷 智文 教授からは「島根県における産業・技術の歴史」という題目で、近世後期から明治、大正にかけて 島根県でどのような産業・技術が繁栄し、衰退していったかという内容の講話があった。 

本年度の研修はコロナ禍ということもあり、学外へ出て、外部の方との交流や懇親会などは実施できなかったが、 松江高専の立ち位置の再確認、学生指導の在り方についてなど、本年度を締めくくる有意義な研修であった。