過去の技術職員研修会

松江高専 第15回実践教育支援センター職員研修会

主催: 実践教育支援センター

日時: 平成28年9月1日(木)、2日(金)

場所: 川田工業㈱、三菱電機㈱、しまなみ海道橋梁視察 ほか

受講者: 実践教育支援センター職員


実践教育支援センターでは,9月1日・2日の2日間にかけて,第15回実践教育支援センター技術職員研修会を開催した. この研修会は,同校技術職員の能力・資質の向上を図り,教育研究支援業務の充実・発展を目的に毎年開催されているものである.

 今年度は初めての取り組みとして,センター常勤職員全員で県外の企業を訪問し, 普段地元では見ることができない設計・製造・品質管理等について学習し,今後の技術者教育に活用することを目的として実施した.

 研修初日は,橋梁等の大型建造物の製造と保全・補修を行なう川田工業株式会社四国工場(香川県多度津町)を訪れた. 大型建造物の製造工程を実際に現地で見ることで,企業の持つ技術力を間近で体験するだけでなく, 工場で行なわれている工夫やノウハウなどを学習することができた.

 2日目の午前は三菱電機株式会社受配電システム製作所(香川県丸亀市)で,事業内容や主力製品である開閉装置の構造などの説明を受けた後, 施設見学を行なった.同製作所では受配電システムで使用する部品の多くを設計から製造まで一貫して工場内で実施することで, より高品質の製品をより安価に製造している現場を見学することができた. また、機械加工から電気配線・組立など,それぞれの工程で作業者が国家資格を取得するだけでなく,社内の技術競技会等を通じて, 技術者の育成(技術の伝承)に力を入れている様子も見ることができた.

 2日目の午後は,本州四国連絡高速道路株式会社しまなみ今治管理センター(愛媛県今治市)を訪問し, しまなみ海道にかかる橋梁の歴史や活用方法について説明を受けた後,来島海峡大橋の鉄塔最上部(海面より184m)に登頂した. 大型橋梁の構造説明だけでなく,維持管理で様々な工夫をしており,実際の現場を見ることで多くの知識を習得することができた.

 今回の施設見学により,職員各自の知識を高めるとともに,企業が求めているニーズや人材についても把握することができ, 技術者教育の一翼の担う技術職員にとって有意義な研修会となった.